沖縄のサンゴの保全・モニタリング記録

サンゴのモニタリング記録:第17回コドラート調査 21

サンゴの種類キクメイシやミドリイシの仲間
通 称触手ワサワサ【死滅後観察】
天 候快晴
透 明 度20m
水 深6.2m
水 温27.1℃
う ね りなし
調 査 者山岸
所 見
多数ある定点観測地点の中で、もっとも変化の激しいコドラート(50cm四方)ではないでしょうか。

前回調査の2020/8/22からほぼ12ヶ月後の調査となりました。(※今回、コドラートを置く位置を10cmほど左に寄ってしまっていました。すみません...)

おそらく観察開始当初(2005年)から存在していると思われる(写真確認は2009年から)コドラート上部のキクメイシ2群体は健在でした。良かった。
左上の群体①は、もともとクロスの傷がありましたが、傷が拡がるように生存部分が衰退しており、隣接するソフトコーラルの勢いに押されているようです。

上部のキクメイシ②はさらに大きくなり、徐々にコドラート位置が下がってきています。
ただし、こちらもソフトコーラルの「のっかり作戦」に苦戦しているようで、接触部分には痛々しい傷が残ります。

昨年初めて出現したサザナミサンゴ?③は順調に成長し、2まわりほど大きくなりました(長径5-6cm)。
このサザナミくんの左隣にいたミドリイシは残念ながら死滅したと思われます。

コドラート中央やや左下のキクメイシとイワスナギンチャク④は、それぞれの生存面積にはあまり変化は無いようにも見えますが、よくみるとイワスナギンチャクが藻類に侵食されているようにも見えます。
キクメイシも「隔壁」が高くしっかりしてきているところを見ると、成長は順調にも思えますが、面積を広げられていないところを見ると、激しく争っていると思われます。今後の戦況を見守っていきましょう。

右下のミドリイシ⑤は、シロレイシガイダマシの食害を心配していましたが、無事に再生してきていました。群体自体の大きさは小さくなっており、かつ食害部分がほとんど見えないことから、残った健康な枝が中心となって再生したと思われます。

④の群体の下に新しくミドリイシが出現!楽しみ。

コドラート下(枠外)のアザミサンゴ⑦は、これまであまち元気が無いように見えましたが、無事に成長しています!頑張れ!

【投稿者】

yutaka yamagishi

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▲ほぼ12ヶ月後の変化です。

▲斑模様が特徴のキクメイシ①は結構傷が拡がっているようです。がんばれ!復活なるか!?

▲キクメイシ②は上のソフトコーラルとの戦いが続きます。結構いぢめられてますね涙

▲サザナミサンゴ③は少し藻が付いていますが概ね順調ですね。

▲ここのエリアは、毎夜かなり厳しい戦い繰り広げられているでしょう。キクメイシの長い触手攻撃が効いているようにも見えます。

▲ミドリイシ⑤は一旦リセットされ、再生しつつあります。

▲ひっそりと出現したミドリイシ⑥。今後の成長に期待ですね。

▲アザミサンゴ⑦は元気に触手も開いており、血色も良く(適正量の褐虫藻がしっかり共生)健康そうです。