はじめに
沖縄本島中部の西海岸にある砂辺の海では、多くの人達がダイビングやサーフィンなどを楽しみ海の恩恵を受けています。
一方で、サンゴを食い荒らすオニヒトデやレイシガイダマシの発生や赤土の流出、さらには高潮対策のための護岸工事が行われてきています。
私たちダイビングインストラクター・ガイドは、よく「昔の砂辺はこんなにきれいだった。サンゴはどこまでも広がっていた。魚も多かった」という話を地元の先輩方から伺います。しかし、その当時の砂辺のサンゴ礁がどんな様子であったのかを知る手立て(正確に調査されたデータや写真など)はほとんど残っていません。砂辺のサンゴを見守る会では、これから時代の変化とともに変わっていくであろう砂辺の海の状態をモニタリングしていくことで、その時々の海の状態をデータとして残すとともに、「今の海の状態」を広く発信することで、我々ダイビングインストラクターをはじめ海に関わる多く方々、ひいては地元住民のみなさまに海への接し方を見つめ直すきっかけを提供したいと考えています。