沖縄のサンゴの保全・モニタリング記録

サンゴのモニタリング記録:第18回コドラート調査

サンゴの種類キクメイシなどの塊状サンゴ
通 称ウニサンゴ【死滅】⇒コモンキクメVSギザギザキクメ
天 候晴れ
透 明 度18m
水 深3.2m
水 温28℃
う ね りほとんどなし
調 査 者山岸
所 見
前回から約10ヶ月後のコドラート調査。

しかし・・・海底のドラマは話題に尽きませんね。前回調査でコモンキクメイシVSギザギザキクメイシ(通称)のバトルを観察(観戦)していましたが、やはりコモンキクメイシの攻撃力は圧倒的だったようです。

ギザギザ君の右側半分は完全に死滅し、藻が生えてしまっています。残っている個体ももはや数えるほど(個体が大きいのもありますが…)。

スゴイのはコモンキクメイシ。

ほとんど無傷であり、わずか10ヶ月で一回り大きくなったようです。

不思議なのが、なぜ最近になって急激に勢力を拡大してきたのか?という点。

初代観察対象であったミドリイシ(通称:ウニサンゴ)がいた時代も、コモンは生存していましたが、それほど大きくなることもありませんでした。

それがミドリイシが死滅した後の数年で、周辺のサンゴを圧倒しています。もしかしたらミドリイシが苦手なのかな?

ミドリイシの枝が覆いかぶさることで、日照を確保できずエネルギーを蓄えられなかったのか?疑問は尽きません。



さて、コドラートの中央やや左の位置に、新しいミドリイシが参入してきました!まだまだ小さな群体ですが、順調に行けば2年くらいでコモンキクメイシの攻撃範囲に達すると思われます。今後の展開が楽しみです!

【投稿者】

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▲恐るべし、コモンキクメイシ!絶賛勢力拡大中です!

▲ソフトコーラルが白化していますね

▲新参者のミドリイシ、上は危険だよ

▲貫禄でてきたね、左側の傷はヘビガイあたりが入ってきたのでしょうか

▲ミドリイシの若い群体

▲こっそり被覆状サンゴも拡大中