沖縄のサンゴの保全・モニタリング記録

サンゴのモニタリング記録:第13回コドラート調査

サンゴの種類ヒメマツミドリイシ
通 称タコサンゴ【死滅】⇒子孫生存か?
天 候晴れ
透 明 度18m
水 深2.8m
水 温28.4℃
う ね りほとんどなし
調 査 者山岸
所 見
約10ヶ月が経過しての調査です。
しかし・・・コドラートの中のドラマは常に我々の予想を覆してくれちゃうものです。

この場所の選定当初から主役であったタコサンゴ(既に死滅)の影で、時には日陰になりながらもゆっくりと地道に育ち、やっと「ハマサンゴ」らしい塊状となった彼。
10年以上も安定成長してきた彼のこんな姿を目にすることになろうとは…。
右上のハマサンゴの白色化は、この白さと表面の様子から、ごく最近白色化したものであると思われます。
これほど一律にきれいに白くなったということは、大型のオニヒトデが覆いかぶさって捕食した可能性が考えられます(シロレイシガイでは斑状になるでしょう)。白色化部分の肉の有無は確認できていないので、なんらかの病気の可能性も否めません。下のミドリイシの元気な様子からは水温などの影響は考えにくいでしょう。
いずれにしても、ほぼ全域が白色化したハマサンゴの未来はかなり厳しいでしょう。地表近くの縁の個体は生き残っているようですが…なんとか回復できないものでしょうか。

一方でうれしいニュースも。
タコサンゴの亡骸の端っこに着床したミドリイシが、なんとこの不安定な環境でスクスクと成長しているじゃないですか!
ちょっと出っ張っているから、プランクトンとか捕食しやすいのかな?

そしてコドラート下部のヒメマツミドリイシ(おそらくタコサンゴの子孫)も順調に成長中です!

小さなショウガサンゴがひっそりと居なくなっていた><

【投稿者】

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▲前回との比較写真。変化多すぎでしょ!

▲こんな先端、ポキっといきそうですが無事に成長中!

▲下のヒメマツミドリイシは順調です。

▲がんばれミドリイシ!

▲白化したハマサンゴの縁はまだ生きている!なんとか…

▲ヒメマツミドリイシにはサンゴの共生ハゼが現れました^^