沖縄のサンゴの保全・モニタリング記録

サンゴのモニタリング記録:第9回コドラート調査

サンゴの種類ヒメマツミドリイシ
通 称タコサンゴ
天 候晴れ
透 明 度12m
水 深3.1m
水 温28.6℃
う ね りややあり
調 査 者山岸
所 見
こちらも今年6月に産卵シーンを観察できたサンゴです。実は6月の観察の際に、5本ほど枝が折られてしまっており、とても心配していましたが、やはり復活していてくれました(写真中)!すごいね、信じていたよタコサンゴ!

しかもこのときに確認した折れた傷はいずれも回復しており、一部ではすでに多くのポリプが出芽していました!(写真下)折れていたのが6/5で、断面が白く傷が新しいものであったことから、ほぼ45日でここまで回復したことになります。真ん中には成長点も見えますね。この断面の周辺のポリプ(断面から枝の根本まで)は、バンドルを用意していたにも関わらず(断面にうっすらピンク色のバンドルが見えますね)、今年は産卵しませんでした。産卵のために溜めておいたエネルギーを傷の修復のために費やしたのでしょう。周辺のサンゴ個体に危機を伝達し、早急に粘液でバリア(膜)を張って藻類などの付着を防ぎ、総力を結集して出芽を果たした・・・そんなドラマがあったように思えてしまいます。

これからも楽しみです。

【投稿者】

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