沖縄のサンゴの保全・モニタリング記録

サンゴのモニタリング記録:観察

サンゴの種類ハナバチミドリイシ?
通 称触手ワサワサ
天 候曇り
透 明 度16m
水 深6.0m
水 温25.8℃
う ね りほとんどなし
調 査 者山岸
所 見
サンゴたちの産卵シーズンということで、触手ワサワサの様子も見てきました。私自身、たぶんこの種の産卵はまだ見たことがないと思います。普段、産卵を観察しているサンゴに比べて、少し水深が深いことも関係しているのか、一斉産卵のときはいつもじっとしたままです。きっとみんなが落ち着いた頃に、ひっそり産卵しているんでしょうね。

さてさて、相変わらずポリプ全開で元気そうでした。そして周辺の塊状サンゴ、ソフトコーラルとの戦いもいつにも増して激しくなっています。

いつものキクメイシとの戦いは、触手ワサワサは直接対決を避けて周りを囲んで日光を奪う作戦に出ているようです。これに対して、キクメイシも必死にスウィーパー触手を伸ばして応戦しています(ライトを当てると引っ込めてしまったために写真には写っていません、ごめんなさい)。さすがに塊状サンゴの方が攻撃力は強いようですね。ミドリイシの断面はのっぺりと溶けたままです。ここにほとんど藻が付着しないのは、いつもキクメイシが攻撃しているからでしょうか??(写真上)

さらに良くみると、キクメイシの奥にも緑色の塊状サンゴが見えます。このサンゴは、まんまと触手ワサワサの覆いかぶさり作戦にやられてしまったようです・・・が、それほど弱ってはないかな?もしかしたらあまり日光を必要としない種かもしれませんね。

さらに今後は、ソフトコーラルと戦っている部分が2箇所も!(写真中、下)ワサワサが隔膜糸を出してソフトコーラルを攻撃している様子は、昼間にも観察したことがありますが、やはり夜間は本気度が違いますね!どばーっとえらい勢いで出しています!そのまま食べちゃってんのかと思うほどです。ソフトコーラルもこれにはたまらないようです。


自然界では、毎晩、こんな戦いが繰り広げられているんですね。
今度は昼間にコドラート持って行きます~。

【投稿者】

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